以前もお世話になった「子猫堂」さんの企画展にお誘い頂きました。
ピーターパンに出てくるネバーランドという架空の国をテーマにした企画展です。
歳をとらなくなった子どもたちが妖精と一緒に暮す国。
私は妖精をモチーフに作品を作ることにしました。
まずはアイデアを書き留めてイメージを膨らませます。
私の中での妖精のイメージは「フワフワした軽やかな存在」。
なので、普段はあまり使わないチュールやシフォンなどの素材を取り入れることに。
そして普段の森の子と違いを出すためにフェイスにペイントを施しました。
これだけでちょっと神秘的な雰囲気になりました。
このペイントは下書きなしの一発勝負だったので筆を持つ手が震えました。
モヘアはボリュームのあるチップドクラッシュモヘアを使用。
毛足が別の色で染めてある個性的なモヘアです。
今回はブルーグレイとエメラルドグリーンをチョイス。
森の子の服にはジャガード織りのウール生地を使用。
ローズの模様が浮き上がっている上品な生地です。
シンプルだけど品のある感じにしたいなーと思い、袖の生地も同系色でまとめ、あまりうるさくならないように気を付けました。
妖精と言えば背中に羽が生えているイメージですが、今回はボリュームのある垂れ耳の子にしたので羽を付けても目立たないかな…と。
なのでフワフワ感は巻きスカートで表現することに。
羽の形に切り取ったレースを重ねて、チュールとシフォンで作った小さな花を取り付けました。
これが結構手間のかかる作業でして、とても時間がかかったのですが物凄く楽しかったです♪
作りながらそれぞれの森の子との色合いやバランスを確認。
おぉぉ…。
こ、これは思いのほか可愛くなるかも…。
などと親バカなことを考えつつ早く形にしたくて黙々と手を動かしました。
仕上げにこちらのくにゃっと曲がった三角帽子を作りました。
チュールの小花とビーズの飾りをつけて完成。
こちらはエメラルドグリーンとベージュでまとめたフェアリー森の子。
キリリとした目元が特徴です。
こちらはブルーグレイとオフホワイトでまとめた子。
おっとりとした伏し目が特徴です。
なかなか個性的な子に仕上がったと思います。
気に入ってくれる方が現れますように。
企画展では他にも素敵な作家さんたちの作品が展示販売されます。
それぞれのネバーランドの世界をぜひお楽しみ下さい。
実はこの森の子2体の他に制作途中の夜の子も数体いるのですが、12月はいろいろありまして締め切りに間に合いませんでした。
なので、会期の途中に追加納品できるよう、このまま制作を進めるつもりです。
追加の際はまたお知らせしますね。
↓こちらは子猫堂さんのサイトからお借りした画像と説明文です。
2015年1月企画展【ネバーランドの世界展】
ネバーランドとは、
ピーター・パンの物語に登場する架空の国です。
ピーターパンやティンカーベルや海賊たちの他にもたくさんの
住人たちで毎日賑わっているはずです。
親とはぐれ、年を取らなくなった子供たち。
いつまでも子供のままで遊べるのは楽しそうでもあり、
ちょっぴり切ない気持ちにもなります。
どのような美しい世界で住人たちは暮らしているのでしょうか。
個人的には、ネバーランドの空の色はエメラルドグリーンのイメージがあります。
けれど、人ぞれ空の色から風景・住人たちのイメージは違うと思います。
作家様たちの創るネバーランドの世界をお楽しみください。
ご参加してくださるゲスト作家様の作品の取り扱いは、
この期間中のみでの販売となりますので、
是非、実物の作品をご覧にいらしてくださいませ。
■開催期間
2015年1月4日(日)~1月25日(日)
※最終日は16時まで
■参加アーティスト様
・+卵ノ見タ夢+
・9:CUBE
・Aqua blue
・銀玲 ~ginrei~
・夢のよすが作りのおみせ 君衣
・miyazono yukari
・中野夕衣
・ネジト博士
・Yummy toy box
・佐和春日子