2016/04/26

熊本の地震

今年の1月に熊本県に引っ越しまして、生活にも慣れ、娘の幼稚園の新年度の役員を決める総会が開かれた4月14日。

役員を回避できてホッとしていたその日の夜。

突然強い揺れに襲われました。

なんとそのとき私はお風呂に入っていまして、超無防備なまま揺れがおさまるのをお風呂の縁に掴まりながら耐えていました。

夫は一目散に娘を抱え上げ守ってくれました。

私が暮らす熊本市は震度6弱。

高いところに置いてあった鍋が落ちたりはしましたが、我が家はそれほど被害がなく済みました。




14日の地震で一番散らかったのは私の部屋でした。

でもすぐに片付けられるほどで、実際次の日にはほとんど元どおりになっていました。




それでも夜の地震は怖いので、その日は初めて車の中で眠るという体験をしました。

幸い気温も高かったし、車がシートを倒せばフラットになる仕様だったので、狭いながらも家族3人で横になれました。


15日も余震は続きましたが、部屋の片付けができるほどには落ち着いていました。

我が家は電気も水もガスも普通に使えたので、大きな地震だったけどすぐに普通の生活に戻れるだろうと思っていました。

その日の夜はリビングに布団を敷いて、何かあったらすぐに出られるようにと念のため数日分の着替えなどを詰めて玄関に置いておきました。

そんな風に用心はしていましたが、心の中では「もう大丈夫、あんな大きな地震が続くわけがない」と思っていました。


家族みんなが眠りについた深夜。

突然の「ドカーン」という地響きに飛び起きました。

その後は何が何やら、グラグラとかき回されるように揺れる部屋で、用心のために付けておいた電気もパッンと切れ暗闇状態に。

地鳴りのような音とガシャンガシャンと物が落ちる音を聞いたような気もしたけど、暗くて娘の顔さえ見えない状態が一番の恐怖でした。

大きな揺れがおさまり、枕元に置いておいたスマホのライトを付けてみると足元にガラスが散らばっていました。

急いで玄関から外に出て車の中に逃げ込み、それから2~3時間は車で待機しながらスマホで地震の被害状況を確認したりしていました。

とにかく家の中が怖くてとても戻れたもんじゃありませんでした。




その16日の本震でとうとう我が家のライフラインもやられました。

幸い夫の実家がある福岡県までの下道は通れたので、本震後、まだ夜も明けないうちに車で出発し数日間は久留米で過ごしました。

夫の会社が再開するタイミングで熊本に戻ってきてまず目にしたのがキッチンの惨状。

食器棚が倒れたのはわかっていたのですが、ワレモノがどれくらい出たのか未確認のまま家を出たのでちょっとショックでした...。




お気に入りの食器たちも半分以上割れていました。

でも見た感じではアパート自体には被害がなかったようで(今後管理会社が詳しく点検してくれるはず)今回も物が落ちて割れた程度で済みました。





私のアトリエも1回目の地震の時より派手に物が落ちましたが、生地を収納してある棚が2回とも無事だったのにはびっくりしました。




部屋に置いてあった我が家の森の子も、振り落とされていましたが無傷でした。




作りかけの森の子フェイスやパーツも無事でした。

まだ余震が続いていたり幼稚園が休園だったり通常生活とはいきませんが、車中泊や避難生活をされている方々に比べたらかなり恵まれた状況です。

熊本県に引っ越してきてまだ3ヶ月とちょっとですが、自分でもびっくりするくらいこちらの生活に愛着を感じています。

長い復興の日々になると思いますが、この地で自分にできることを、これからも少しずつしていけたらと思います。